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2016/03/28 Blog 暑い、熱い、マレーシア

3連休はマレーシアのイポー、クルアン、マラッカを巡り

各地のおいしいものをいただきながら、羽を伸ばしました。

 

知人にも会い、生糸と金糸でできた繊細な中国刺繍とインドネシアのビーズワークが合わさった

タペストリーや、ビーズ刺繍でできたぬいぐるみ(しかも立体のビーズ刺繍)など

可愛く、めずらしい品々を見せていただきました。

 

マレー半島に残されたビーズ手法の数々や思い出話・・・話は尽きません。

 

それにしても、シンガポールでもよく見られますが

とりわけマレーシアに見られるプラナカン邸宅の素晴らしさ。

 

外からでは想像ができませんが、室内の豪華絢爛さもさながら、

東南アジアの気候で暮らすための「機能」にいつも感動を覚えます。

 

家の中を通り抜けるさわやかな風

家の中にいても外にいるように感じる自然に近い暮らし

溶け込むように存在する繊細な彫刻や装飾が施された室内

 

プラナカン邸宅は盗難防止策で窓がほとんど無い、もしくは小さいにも関わらず

100m~150mもある邸宅の奥行きには、さわやかな風の通り道ができます。

 

ここ数年は、所有者が邸宅を手放され、売買された後にプチホテルやお店に改築されていたり

メインストリートの不動産の高騰もあり、知人のお店も契約とともに移転したり

だいぶ以前と事情が異なっているように見えますが

プラナカン邸宅はありのままに近い形で残してもらいたいものだなと感じます。

 

何の用事がなくとも、ふらっと行くことも多いマレーシア。

 

近年は、観光地よりも、田舎らしい風景があるところや、

シンガポールにない廃墟の建築や石碑を見ることが増えてきました。

 

立ち寄った後々になって日本との関係を知ることもあります。

 

マラッカでは中心地から少し離れたリトル・インディアに

Jalan Bendaharaというストリートがあるのですが

以前から気になる建物がありました。

 

中心地から若干離れているので、なかなか気持ちが動かなかったのですが、

今回は立ち寄って周辺を歩いてみようということになり

 

ーCIMB BANK Melaca支店になっている建物

ーそのはす向かいにある廃墟した建物

(昔は映画館だったようですが、ヨーロッパのオペラ劇場のようなバルコニーシートもあり

立派な建物だったことが分かります)

ー上記の建物から少し離れたところにある「明星慈善会館」と書かれた建物。

 

この3つの建物を見学、周辺のお店で話を伺ったりしました。

 

「明星慈善会館」はいつも信号待ちなどで視界に入っていたものの

どのような建物が知らず、景色のひとつとして眺めていました。

 

建物の名前のごとく、地元の慈善事業を行う目的として、市民に予防接種を提供したり

ビジネスサポートの相談を受ける場所のようでしたが、

1940年代に日本の憲兵軍の本部にもなっていたとも知りました。

 

歴史の情報が入ると、今まで見ていた景色が変わります。

 

立ち寄るたびに少しでも歴史の軌跡をたどりたいなと思います。

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