news

 
 

2016/01/27 Blog 昔のプラナカンタイルは日本産

1900年代初頭に建築されたシンガポールやマレーシアのプラナカン邸宅やショップハウスの外壁に、日本企業が日本で製造し海外へ輸出していたタイルが多く使われていたという記事を以前書かせていただいたことがあります。

 

レトロさをまったく感じさせないほどの

可愛いデザインとパステルカラー。

まさに、『The プラナカン』といった色合い。

 

現在はレプリカなどで新品を購入することはできますが

このような昔ながらのタイルは新品・未使用のままで保存されている事は少なく

邸宅やショップハウスを改装、または解体する際にタイルだけ取り外され

二次利用され、売買されていたりします。

 

昨年、マラッカの知人から「家を改装するのでタイルいるか?」とお声がけを頂き

わくわくする気持ちを抑えられずに深夜3時にシンガポールを出てマラッカに向かったことがありました。

 

そこで選んだのがこの写真のタイルたち。

 

今から80年前に建築された邸宅の外壁と家の内部に取り付けられたタイルで

ピンクとエメラルドの色合いに、ほれぼれしてしまいました。

 

プラナカン博物館にも多数飾られているプラナカンウェア(陶器)にも

ピンクやエメラルドの色調が多いのは、家庭の中の実力者であったニョニャ(女性)が好んだ色で、製造地であった中国の景徳鎮に直接オーダーしたためと言われています。

 

では、このようなプラナカン色調のタイルも日本企業へ直接オーダーされたものなのでしょうか?

一度じっくり調べてみたいものです。

 

しかも、このタイルは長方形だったり、正方形だったり

とっても小さなタイルがあったり、様々なサイズがあるのですが

外壁にひきつめられたタイルをじっくり見ていると、

この多種多様なサイズを組み合わせていることが分かります。

 

そうすることで、どのような場所にも、どんなサイズの壁にも

好きなようにタイルを引きつめることが可能になるようで

よく考えられているなぁと関心したものでした。

 

ご家庭の様々な出来事や歴史的な事変を静かに見てきたタイル。

きれいな状態に残っているのは本当にわずかですが

大切にしたいと思わせます。

 

タイルの裏側には日本語と英語で生産地や企業名が入っており

日本人からすると心なしか親近感が沸きますね。

 

どんな風に活用するか、形として思い浮かびませんが

皆さんなら、プラナカンタイルをどう利用したいですか?

 

一覧へ戻る

category
All
Topics
Blog
Arcaive

2025年(2)

2024年(4)

2023年(1)

2022年(5)

2021年(10)

2020年(13)

2019年(10)

2018年(10)

2017年(99)

2016年(101)

2015年(5)