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2016/10/26 Blog 『多么美啊:プラナカンビーズシューズ作り修行日記』2016年10月

写真は師匠の靴職人の宗氏です。

 

少し前の話になりますが

 

先月日本からシンガポールに戻り、

お世話になっている、シンガポールプラナカン協会会長のPeterさんのおうちと

プラナカンビーズシューズ職人の宗さんの工房に寄らせていただきました。

 

最近は、東京教室開催の前後に立ち寄らせていただくのが習慣になっています。

 

Peterさんから譲って頂いた、『刺繍とビーズ刺繍のコレクションブック』が

とても好評でしたと報告すると

「プラナカンビーズ刺繍を熱心に取り組まれる日本の皆さんに喜んでいただき、それが私の喜び」と笑顔で話されていました。

 

また、職人の宗さんには、日本の生徒様の沢山のプラナカンビーズ刺繍の受け渡しをしたところ、

 

「日本人の生徒さんも頑張っているね、すごいね」とおっしゃっていました。

 

『日本の生徒さんたちが、プラナカンの生活様式に生きた皆さんの話をとても楽しみにしているんですよ、これからも長くご活躍ください』とメッセージを。

 

Peter会長にしても宗さんにしても、今はほぼ無きに等しい

プラナカン様式に生きた経験を持つ方々。

 

話を聞ける今を大事にしていきたいと思う最近です。

 

■宗さんが手にしているプラナカンビーズ刺繍は

東京教室に通っていただいている大変熱心な生徒様のファースト・プラナカンビーズシューズになる前の刺繍です。

 

とても綺麗な刺繍に仕上げてくださいました。

 

初めてシューズに仕立てる時には、どういう形が良いか、革色は何にするか

迷われる方もいるかと思います。

完成した刺繍を見て、やっぱりどうしよう・・と。

 

そんな時は以下のことを考えてみてください。

 

①自分で履く実用シューズにするか、飾りシューズにするか

②履く時の服装と場所は

③最初で最後の作品か、今後も継続して作るか

 

この①②③の答えが出せれば、

どのようなプラナカンビーズシューズに仕立てればよいか

イメージしやすくなります。

 

長期間の時間をかけて製作するプラナカンビーズ刺繍。

仕立ても満足のいくプラナカンビーズシューズにするために

迷われた時は、どうぞご相談ください。

 

生徒様の作品は、漆黒のワンカットビーズの背景に浮かぶ鮮やかな2つのブンガラヤ。

どのようなシューズになるのか楽しみです。

 

*掲載許可を頂いた生徒様の作品をご案内しております。

 

過去の日記>>

 

『多么美啊:プラナカンビーズシューズ作り修行日記』2016年5月

 

2016/10/23 Blog 【週末の教室】10月23日

本日は週末の教室@シンガポールでした。

 

ご参加頂きました皆様、お越し頂きまして誠にありがとうございました。

 

プラナカンビーズシューズ

とっても小さなプラナカンビーズシューズ

プラナカンビーズ刺繍額装

プラナカンビーズ刺繍キーチェーン

 

など幅広くご製作頂きました。

 

何回も受講を頂いている生徒様の素敵な完成写真を拝見させていただいたり

製作途中のプラナカンビーズ刺繍を皆様で見ることができたりと

 

今回の教室では、

さまざまなプラナカンビーズ刺繍を見せていただく機会となりました。

 

和気あいあいとしたムードを作ってくださる生徒の皆様

心より感謝申し上げます。

 

教室の進め方、説明の仕方など、教室のあとはいつも反省ばかりが残るのですが、

ひとつひとつ改善を重ねていきたいと思っています。

忌憚なきご意見をお聞かせ頂きたいと思います。

 

それでは、また皆様の刺繍経過、完成された刺繍を拝見できますのを

楽しみにしています。

 

■写真は現在私が製作中の「再生産ビーズで作るプラナカンビーズシューズ」です。

 

たくさんの方に製作いただいており、本日もシンガポール人でプラナカンの生徒様が

次回の作品にと決めてくださいました。

 

こちらのビーズを使った別のデザインで進めていただいている生徒様にも

大変綺麗に刺繍をして頂いており、皆様の刺繍経過を拝見するたびに

数年前に再生産を決意し、交渉し続けてきてよかった・・・としみじみ感じています。

 

世界最小でワンカットのヨーロッパグラスビーズの技術が失われる前にと

数年前に再生産交渉を真剣に考えはじめました。

同時に、さまざまなガラスビーズの特性を知るために、

プラナカンビーズ刺繍には実際合わないであろうビーズも収集しサンプリングをすることから始めました。

 

現地で買い付けたり、オークションで競り落としたり

コレクターや専門家の方に譲っていただくなどして手元に集まってきたビーズは

すでに数百キロにも及ぶ量になっています。

 

その中には、

プラナカンの方に譲って頂いたイタリア産、チェコ産のビーズや

大学の研究機関が分けてくださった18世紀のムラーノ産のもの

秘境地の民族が保管し、慶事用だけに使用していたビーズなど

ひとつひとつのビーズにストーリーがありまして

整理整頓をしはじめても、なかなか前に進まない・・という具合になっています。

 

その中で、世界最小サイズと言われる18世紀製造のイタリア産の極小ビーズコンテリエ。

1mmの間に3つのビーズが並ぶほどの薄平たいビーズがあります。

 

アメリカの大学付属の博物館から分けて頂いた、非常に希少なピンクのコンテリエで

珍しくプラナカンビーズ刺繍針に通るビーズでしたので

特別なプラナカンビーズ刺繍の中で使いたいな・・と思い保管していました。

 

そのピンクのコンテリエは

現在のシンガポール教室、今年の9月(および次年度4月)の東京教室でも

再生産ビーズを使用したデザインで製作頂いている生徒様にご提供しております。

 

コンテリエは若干扱いが難しく、少し力をいれると

パリンと割れてしまいそうな薄さを感じるガラスビーズです。

 

200年前以上の希少なビーズであるということ、

そして現在では出せない色合いを持つビーズということを楽しみにながら

絵画のようなバラの一部にご利用いただきたいと思います。

 

※ピンクのコンテリエは次年度上半期くらいまでご提供させていただく予定ですが

在庫がなくなり次第は別のビーズへ変更となります。

 

2016年に数十年ぶりに再生産した世界最小のヨーロッパグラスビーズと

18世紀に作られた当時世界最小のイタリア産のコンテリエ。

 

新しいビーズと旧ビーズが出会うプラナカンビーズ刺繍。

11月末までには仕上げたい・・と進めています。

 

2016/10/17 Blog 【生徒様の作品】パース表

シンガポール教室で製作された生徒様の作品です。

 

世界でもすでに製造のない廃盤グラスビーズ、ワンカット15/0の濃紺をご利用になられ、

プラナカンビーズ刺繍パース作りをされました。

 

パースはとても根気のいる刺繍作業を必要とします。

その分、完成した時はなんとも言えない達成感を感じていただけるのではないかと思います。

 

利用ビーズの量は4-5万個。

プラナカンビーズシューズで言うと約3足~4足分に当たる量でしょうか。

 

生徒様がお選びになられた濃紺アンティークビーズは、

生産することのできない廃盤のビーズ。

PBS ATELIERの手元にもわずかしか残っていません。

 

ヨーロッパのグラス企業で再生産で掛け合ってきましたが

生産できたとしても、グラス素材、色、微妙な違いが出てくるので

この写真のような極小ビーズの濃紺はこの世で最後になります。

 

グラス企業さんや海外の博物館のキュレーターさんも大変珍しい濃紺ビーズということで、

サンプルを譲ってくれないか依頼をされたものでした。

 

希少なビーズを使用し、一ミリのずれもなく、一定の幅で刺繍を続けられた生徒様。

生徒様のところへお嫁に行き、丁寧に使っていただいてとても幸せなビーズでした。

 

そして、このパース。

実はパース成型には進まずに片面はこちらの額装に。

そして、もう一つはどういう作品になったでしょうか。

 

生徒様の素敵なアイディアで、とても素晴らしい芸術作品になりました。

 

次回の掲載をどうぞお楽しみに。

 

■掲載許可を頂いた生徒様の作品をご案内しております。

 

2016/10/09 Blog 【週末の教室】10日9日

本日は週末のシンガポール教室でした。

 

ご参加頂きました皆様、お立ち寄り頂きました皆様

誠にありがとうございました。

 

フォローアップのレッスンや現在受講中の生徒様以外にも

小さなシューズの製作を開始された生徒様

お嬢様のために和装やドレスに合うパース作りを開始された生徒様

 

皆様、思い思いの作品作りをスタート頂きました。

 

そして、いつまでに仕上げたい、このイベントで履きたい、いう皆様の目標と

製作スケジュールをお話しているうちに

「私のあの刺繍も年内に仕上げたいなぁ・・」という思いがふつふつと。

 

中途半端な状態になっている自分の作品へのモチベーションが上がったのも

生徒様のやる気のおかけです。

 

ありがとうございます。

 

それでは、また来月、皆様にお目にかかりますことを楽しみにしています。

 

■レッスン後に、知人のプラナカン料理を食べに行きました。

昔のプラナカンの写真を見ると、まず先に足元を見てしまいます。

履いているシューズと背景の建造物でだいたいの年代がわかります。

 

 

2016/10/06 Blog 【生徒様の作品】小さなプラナカンビーズシューズ

生徒様に人気の「とっても小さなプラナカンビーズシューズ」です。

 

自分が履くシューズに比べて、刺繍範囲が格段と少なくなりますので

平均で2ヵ月くらいで刺繍を完成される生徒様が多いようです。

 

(毎日刺繍をした場合の平均期間ですので、現在取り組まれている皆様

時間は気にせず、あせらずに進めていただいて大丈夫ですよ)

 

こちらのデザインは、花の色を変えられたり、

背景の色を変えられて、オリジナルの作品を作られる生徒様がたくさんいらっしゃいます。

 

完成するたびに、まったく違う印象になっており

本当に同じデザインだったかな?と思ってしまうほど。

 

こちらの生徒様もじっくり丁寧に刺繍を進めていただき

お選びになられた本革は、うぐいす色。

 

初めての組み合わせに、どんな仕上がりになるのだろうとわくわくしていたら

想像以上に刺繍とマッチしていて、とても可愛らしく、新鮮な気分になりました。

 

配色が変わるだけで、背景が変わるだけで

本革の色が違うだけで

ひとつビーズの色が違うだけで

 

世界でひとつのプラナカンビーズシューズになります。

 

丁寧にきれいな刺繍をしてくださり、ありがとうございました。

 

またお会いできますのを楽しみにしています。

 

■掲載許可を頂いた生徒様の作品をご案内しております。

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