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2017/01/11 Blog 浮世絵版画刷り

少し前の話になりますが、先月日本行くことがあり

成田空港からシンガポールに戻りました。

 

成田空港を利用するときに、ひそかに楽しみにしていることがあります。

 

ご存知の方も多いと思いますが、

出国手続き後のゲートに向かう際に「日本の文化体験コーナー」があり

日本の伝統文化に触れることができます。

 

訪日旅行客増加の影響でこのような日本文化体験はどこでもできるようになりましたが

必ず誰もが利用する空港で、待ち時間を利用して行えるのが素晴らしいのです。

 

冬は着物の着付けを、

夏には切りえでうちわ作りを、

今回冬では、浮世絵版画刷りの体験をさせて頂きました。

 

こちらのイベントはかなり本格的なもので、

専門の方が監修し、現場にも師範の方が自ら教えてくださるという

本物嗜好の日本文化を体験できるのです。(しかも無料という)

 

今回も葛飾北斎の『神奈川沖浪裏』(かながわおきなみうら)の木版画を体験し

木版画に使われる木の事、塗料のこと、興味深い話を色々聞くことができました。

 

※木版画は、欅などの固い木材を利用し、約5,000枚ほど刷ることができるそうです

空港では何枚刷ったかカウントをされ、やはり5,000枚限定なのだそうです。

 

この版画、とても有名ですが、日本らしさを強く感じさせますよね。

 

実はこの絵は閲覧する人を注目させるよう、画の中に5つの富士山を意図的に含ませ

(そういわれると波のしぶきの中など富士山に見えてくるから不思議です)

人々の注視を受けるようなサブリミナル効果を自然と取り入れられた絵なんだそう。

 

ダイナミックな絵ですが、このような仕掛けの背景があったのは驚きでした。

 

いつかこのような図案をプラナカンビーズ刺繍でできたらなぁ・・と思いますが

細かい描写やグラデーションなど、刺繍時間よりも何より図案製作が大変なんですよね。

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