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2016/04/10 Blog チェコから来たグラス職人さんに会いました

本日、シンガポールのSentosa Coveで開催された

シンガポール・ヨット・ショーへ行ってきました。

 

クルーザーやフィッシングボートの展示販売会として

毎年4月に開催されています。

 

その展示会場で小さく「Moser」と書かれたブースを見つけました。

 

クルーズ会場なのに、「まさかチェコのMoser(モーゼル)?」

 

と胸の高まりを抑えながらも、小走りぎみに近づき

ブースにいるスタッフに聞いてみると、やはりチェコから来ているとの事!

 

「Moser」はチェコ屈指のグラスメーカーで、

ヨーロッパの王室指定グラスとしても名高く有名ですが

私自身はビーズを発注しているグラスビーズメーカーとの互換性や

グラス加工技術、Moserが持つ特殊なグラス原料のことなど

PBS ATELIERで再生産を試みているカットビーズとの関係が非常に深いため、

チェコの「Moser」から来ている人たちと出会いに興奮爆発状態でした。

(お恥ずかしい・・)

 

実は、シンガポールでもこの数年、静かなボヘミアグラスブームが来ていて

シンガポールの有名な方が愛用しているとか、好きなデザインや文字を

彫ってくれるサービスがあるということで注目されてきていました。

 

シンガポールに「Moser」の直営店はないのですが

今回は、ヨットを購入する顧客層に合わせて出展しているとのこと。

 

しかも、チェコからわざわざグラス職人さんや彫職人さんたちも来て

チェコ本場の工場でしか見ることができない、

グラスの深彫り実演をシンガポールで見ることができました。

 

何種類の器具を使い分けて、硬いクリスタルグラスに深い彫を入れる

彫るたびに布のようなものでふき取り、彫の状態を幾度も確認する

「Moser」が数世紀にも及んで継承している伝統工芸技術を

まさかシンガポールの、このヨットショーのブースで見れるなんて・・(涙

 

いろいろな質問にも丁寧に答えていただき、

様々な彫りを見せては、触らせてくださいました。

 

グラス繋がりということで、

プラナカン家庭でよく飾られてきたEpergneの事や

チェコのワンカットビーズのカット技術の話、

そしてチェコビーズを使用したプラナカンビーズ刺繍をしていると話すと、

 

「次回チェコに来るとき工場見学にぜひ来てください」と。

 

チェコから来ていたスタッフの方と名刺交換をし

感激放心状態でその場を後にしました。

 

ヨットショーの会場は人も多く、にぎわっていましたが

「Moser」ブースだけは静かな時間が流れているようでした。

 

彫職人さんの真剣なまなざしと静かな動作が印象的で

一つ一つの動作に、何百年も受け継がれてきた技術や職人のスピリットが

宿っているんだろうなと感じたのでした。

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